オールドコーヒーはまずい?オールドコーヒーがおいしくないと言われるのは、
なんだかとても残念なこと。
まあ、おいしくないものは間違いなくおいしくないわけで、
それも「個人の好みだよ」とそっとしておけばいいわけだが、
おいしいオールドコーヒーを知る人間としては、ウームと思うわけだ。
先日シンセンからオールドコーヒー好きのお客さん(Kさん)が来られ、
つい話が盛り上がってしまったことだが、
オールドコーヒーとはどういうコーヒーなのか、という点。
そのKさんが言われていたことで、非常に納得してしまったことは、
オールドコーヒーはコーヒーの延長線上の飲み物ではない、ということ。
どういうことかと言えば、コーヒーがあって、紅茶があって、
中国茶があって、ワインがあって、そして、オールドコーヒーがある。
つまりは、コーヒーとは全く別物であるという考え方。
これはとても面白い考え方で、これを僕なりに解釈すると、
オールドコーヒーをコーヒーと同じカテゴリーで考えていくと、
そのコーヒーの良さとは、現時点で流行っているニュークロップでの評価になり、
そのニュークロップでの評価に当てはめるとすると、全く評価はできない。
極端な話をすれば、オールドコーヒーは、
ニュークロップが持っているような新鮮な味や香りがするわけではない。
これはある意味、オールドコーヒーを飲んだ方から、
「枯れ草のような」と表現されることでもわかる。
こう考えていくと、そもそも、コーヒーとは全く違うオールドコーヒーを、
ニュークロップの新鮮さが評価される土俵で考えること自体が間違いであり、
オールドコーヒーの楽しみ方を限定にしてしまうことになる。
オールドコーヒーという珍しさを前面に出して、
おいしくもないオールドコーヒーをお客に出して、
自己満足しているコーヒー店も多いことは事実であるものの、
コーヒーと名の付くものがおしくないと言われると、
妙に気になってしまい真相はどうであるのかと考えを巡らしてしまう。
つまるところ、おいしくないものはおいしくないわけで、
個人の好みでいいわけだが、ちょっと試しただけで、
その先の可能性までを一切無くしてしまうというのは、
ちょっともったいないのではないかと思うわけです。
これが不味かったらこれを飲んで下さいという表現も、
言い訳がましいとは思いますが、正直な意見でもあります。
ただ、本当のプロが入れたコーヒーなら、
2杯とも不味いことはほとんどありえません。
なので、1杯目が不味くても、2杯目までは期待して下さい(笑)
オールドコーヒー「ブラジルナチュラル2004」データ
2010年試飲(6年経過したブラジルナチュラル)
■ブラジルナチュラル2004焙煎のポイント
生豆の状態での臭みがあり、少し鼻を刺すきつさを感じたので、
それを少し和らげる方向で、酸味と苦味を共存させる焙煎を考えた。
焙煎前半では排気を閉め、7分30秒の水抜き時間を取った
排気を開け、焙煎機内の水分をとばし、8分から火力をアップ
16分20秒で終了 中煎り〜中深煎り程度
■ブラジルナチュラル2004試飲評価
生豆の状態に気になっていた臭みが和らぎ、
これまでのオールドコーヒーの中では一番良いできではないか。
ただ、これまでのオールドコーヒーでも気になっていた、
縛るような酸味については焙煎方法をまだ検討する余地がある。
あと、味の真ん中に弱さを感じるのは、心底旨みを感じるレベルではない。
お客さんからも高評価…
6年前の豆とは思えない、
オールドコーヒーだと言われなければわからない、など
■オールドコーヒー焙煎の今後
ブラジルナチュラル2004は在庫がすでになくなってしまったため、
同じもので焙煎データを取ることはできないが、
焙煎時間と火力、排気の開閉に関してはもう少し検討する余地がある。
飲みやすいオールドコーヒーを作るのが目的ではないが、
日常的な焙煎方法と比較したときには、どの程度の味がでるのか。
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■ コーヒーの保存方法 |
珈琲豆の保存方法は、冷蔵庫(長期保存なら冷凍庫)をオススメしています。
★粉の場合なら、2〜3週間
★豆のままなら、1〜2ヶ月
注:おいしく飲める期間は焙煎方法や焙煎度合いによっても異なります |
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あると便利な珈琲豆保存瓶 |
■ 豆袋には【焙煎日】を記載 |
アルトコーヒーでは新鮮な珈琲豆を味わっていただきたいため、製造年月日ではなく【焙煎日】を記載しています。
時間と共にコーヒー豆がどのように変化していくのか味わってください
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焙煎されて2、3日後がもっとも味が落ち着いてうまみが感じられる |
■ 珈琲豆の焙煎方法 |
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焙煎とは焼くこと。
でも単純に焼けばいいというわけではなくて、焙煎方法にもいろいろと秘密があるんです・・・(コロンビアスプレモの焼き方) |
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