ペーパーフィルターの違い
ペーパーフィルターはヨーロピアンタイプとレギュラータイプに分けられます。
カリタのペーパーフィルターとメリタのペーパーフィルターでは、
ペーパーフィルターの目の詰まり方が違います。
カリタとメリタのペーパーフィルターを比べると、
カリタのペーパーフィルターのほうが目が詰まっています。
つまりは、お湯をかけたときのお湯の通過スピードは、
カリタのほうが遅くなります。(目が詰まっているため)
ペーパーフィルターの目の詰まり具合によって、
お湯の流れるスピードも変わり、コーヒーの味も変わってきます。
★お湯の流れが早い:三洋産業など(ヨーロピアンタイプ)
★お湯の流れが中庸:メリタペーパーフィルターなど
★お湯の流れが遅い:カリタペーパーフィルターなど(レギュラータイプ)
ペーパーフィルターの選び方は、
焙煎度合いや新鮮さに関係していて、
珈琲豆がお湯をどの程度保持できるかによって、
お湯の通過するスピードは変わってきます。
お湯の保持が弱い珈琲豆(古くなった珈琲豆や浅煎りの珈琲豆)の場合には、
目が詰まっているレギュラータイプが適しています。
お湯の保持が良い珈琲豆(新鮮な珈琲豆や浅煎り以外の珈琲豆)の場合には、
メリタやヨーロピアンタイプが適しています。
お湯の保持が良い珈琲豆で、
レギュラータイプのペーパーフィルターを使うと、
抽出オーバーになる場合もあります。(注1)
注1:少しマニアな話
基本的には上記の考え方で間違いはありませんが、
もう細かい点を少し付け加えることとしては、
抽出をしっかり学んでいくとわかることですが…
「珈琲豆のお湯の保持が良い⇒ヨーロピアンタイプが適している」は、
「珈琲豆のお湯の保持が良い⇒レギュラータイプは適していない」
ではありません。
ドリッパーの形状やペーパーフィルターの目の詰まり方は、
たしかに珈琲液を作るときには大切な要素ではありますが、
一番大切なのはどのような抽出理論で入れるかです。
粉の粗さ、お湯の温度、お湯の注ぎ方などによっても、
何が適しているかの答えは違ってきます。
考えなければいけないのは、
最終的にどんな珈琲液を作るのか。
作りたい珈琲液を作ろうと思うときに、
どんなペーパーフィルターを選ぶのかが大切です。
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