忙しい米国の母親、カフェイン過剰摂取の傾向と
米国人が1日に摂取するカフェイン量が年々増加傾向にあり、特に忙しい立場にある母親の65%が、一日を通じてカフェイン入りの飲料を飲んでいることが、米国の睡眠を考えるNPO、全米睡眠財団(NSF)の調査で明らかになった。専門家は、カフェインの取り過ぎは健康に害を及ぼすこともあるとして、注意を促している。
米国ではここ数年、カフェイン量が多い栄養ドリンク剤の売り上げが急増し、1缶あたりカフェインが360ミリグラム入っている「ロックスター」が、2007年には前年比38.9%増の売り上げだった。また、世界各国で販売されている栄養ドリンク「レッドブル」も、19%増の売り上げだった。
カフェイン量は通常のコーヒー、カップ1杯あたり、80─150ミリグラムが含まれている。
母親の立場にある女性は、仕事や家事、子供の世話なので非常に忙しく、元気を出すために栄養ドリンク剤を飲む傾向が強まっている。
この傾向に、専門家が注意を呼び掛けている。カフェインの取り過ぎにより、片頭痛や胸焼け、消化管に害を及ぼすだけではなく、女性の場合は流産や早産を引き起こす要因にもなり得ると指摘。さらに、心臓や神経系にも影響する恐れがあるとしている。
また、毎日の生活では、カフェインに頼らないでも元気がでるよう、睡眠のバランスをきちんととることが重要だとしている。
成人の睡眠時間は、1日あたり7─8時間が適切で、カフェインの摂取量は1日で200ミリグラムが健康を損ねない量となっている。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200806240027.html
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