コーヒーで健康増進、毎日4杯飲めば糖尿病リスクが低減−研究結果
12月14日(ブルームバーグ):コーヒーには2型糖尿病のリスクを低減できる可能性があることが、医学誌アーカイブス オブ インターナル メディシン(12月14日号)に掲載された研究報告で分かった。先週は目覚めのコーヒーが死亡率の高い前立腺がんの進行リスク低下につながったと研究者が報告しており、コーヒーの健康効果を示す研究報告が相次いでいる。
アーカイブス掲載の報告によると、研究者らが約5万人を対象にした18の研究を分析した結果、コーヒーまたはカフェイン抜きコーヒー、紅茶を毎日4杯飲むと、2型糖尿病を患う確率は約25−35%低減できるという。
この分析では、コーヒーを1杯飲むごとに糖尿病発症の可能性は7%低下したことも判明した。シドニー大学の研究者らによるこの報告書は、2025年までに世界全体で約3億8000万人が2型糖尿病にかかると予想され、「経済や健康、社会に巨大な負担」をもたらすと指摘。今後の研究で健康への効果が確認されれば、医師らは糖尿病のリスクを抱える患者らに「運動量の増加とともに、紅茶・コーヒーの消費量を増やすよう助言する可能性がある」との見方を示した。
米ハーバード大学の研究者の今月8日の報告では、1日6杯以上のコーヒーを飲む男性は、1杯も飲まない人に比べて悪化した前立腺がんが進行するリスクは60%低いことが分かった。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=a0.jyyMOUwNg
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