20分の昼寝の方がコーヒーよりも記憶に効果を発揮
23日(現地時間)アメリカの科学振興協会の年次総会が開かれ、そこで睡眠に関する興味深い発表が行われた。その中で、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームは、「1時間半の昼寝は1晩分の睡眠に相当する」と報告。また、眠気を覚ますコーヒーよりも20分の昼寝の方が、記憶に効果を発揮すると伝えた。単語を覚えたり、電話番号や名前を記憶するのには、コーヒーはむしろ記憶の妨げにさえなるという。
INDEPENDENTによると、同大学のショーン・ドラモンド教授らのチームが睡眠に関する新たな事実を突き止めたとして報じている。研究チームは『昼と夜の睡眠効果』についての発表で、昼寝の効果を指摘。感覚に関する記憶(見聞きしたこと・感じたことなど)では、コーヒーも昼寝と同様の記憶効果を発揮するが、意識的な記憶(単語を覚える・電話番号を覚えるなど)については、コーヒーは記憶効果を低下させることが分かった。眠気を飛ばすつもりでコーヒーを飲んでも、学習効果の向上は得られない。それよりも短時間でも昼寝をした方が良いとのことだ。仮にそれが20分でも、コーヒーよりは昼寝の効果にかなわないという。
また、年齢によって『より良い眠り方』の違いについても報告されている。研究は平均年齢68歳と平均年齢27歳の2つのグループを作り、睡眠と記憶の関係を比較。その結果、高齢者は睡眠時間が長いほど記憶が維持され、若年者は睡眠時間あたりの眠りの深さ、つまり睡眠の質の高さが記憶に良い効果をもたらした。若年者の場合、短時間でも深い眠りにつければ、記憶は維持されるとのことである。仮に短時間でも、深い眠りを得ることが仕事や勉強の効果を上げるようだ。職場や学校で寝ることは難しいかも知れないが、許される環境であるなら寝た方が良いようだ。
2010年2月24日
http://www.excite.co.jp/News/column/20100224/Rocketnews24_25799.html
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